Digestive Disease
消化器専門外来
こんなお悩みありませんか?
胃の症状・お悩み
- 朝起きたときに胸やけや胃もたれを感じることがある
- 吐き気やげっぷが頻繁に起こる
- 喉の違和感や胸がつかえるような感じがある
- 胃もたれや上腹部(みぞおち)の痛みが続く
- ダイエットをしていないのに体重が減少している
- 日常的にお酒を多く飲む、またはアルコールを飲むと顔が赤くなる
- 喫煙の習慣がある
- 健康診断で貧血やピロリ菌、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍を指摘された
- 胃のバリウム検査で異常が見つかった
- ご家族に胃がんの患者がいる
- 40歳を過ぎて、胃カメラ(内視鏡検査)を受けたことがない
大腸の症状・お悩み
- 排便時に血が出ることがある
- 便に血が混ざったり、黒っぽくなることがある
- 便秘と下痢を繰り返している
- 便が細く、残便感がある
- 健康診断で貧血を指摘された
- 短期間で急激に体重が減少した
- お腹の調子が悪く、腹痛や腹部膨満感が続く
- 便潜血反応が陽性だった
- 過去の検査で大腸ポリープが見つかったことがある
- ご家族に大腸がんの患者がいる
- 40歳を過ぎて、大腸内視鏡(大腸カメラ)検査を受けたことがない
これらの症状が続く場合は、消化器系の疾患のサインである可能性があります。早期に受診することで、症状の悪化を防ぎ、健康を守ることができます。
代表的な消化器の症状
消化器系は胃、腸、食道、肝臓、膵臓など多くの臓器で構成されているため、症状も多岐にわたります。以下に挙げる症状は、一般的な消化器系の問題に関連して現れることがありますが、症状が続く場合や重症化する前に専門医に相談することが大切です。
- 腹痛
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腹痛は消化器系の異常を示す最も一般的な症状のひとつです。痛みの場所や強さ、性質(鋭い、鈍い、膨満感など)によって、異なる疾患が考えられます。例えば、胃痛は胃炎や胃潰瘍を示唆し、下腹部の痛みは大腸や小腸の問題、または膀胱や生殖器に関連することもあります。
- 胸焼け(逆流性食道炎)
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胸焼けは、胃酸が食道に逆流することによって引き起こされます。特に食後に胸部が熱く感じたり、酸っぱい液体が口に上がってくるような感覚がある場合、逆流性食道炎が疑われます。長期間続くと食道に炎症を引き起こし、合併症を招くこともあります。
- 下痢
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下痢は、便が通常よりも液状または過剰に排出される状態を指します。急性の下痢は感染症や食べ物の不適合、過剰なアルコール摂取などが原因で起こり、慢性下痢は消化不良、過敏性腸症候群(IBS)、潰瘍性大腸炎、クローン病、または腸の感染症などに関連することがあります。
- 便秘
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便秘は、排便が不規則で、硬い便が出る状態を指します。食事の不足や水分不足、運動不足、またはストレスが主な原因です。慢性的な便秘は過敏性腸症候群(IBS)や大腸の問題(ポリープやがん)を示すこともあります。
- 血便
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血便は、便に血が混ざる現象です。赤い血が見られる場合は肛門近く(痔や肛門裂傷)の問題、暗赤色や黒色の血が見られる場合は消化管の上部(胃や小腸、大腸の上部)に出血がある可能性があります。血便は消化管出血を示唆し、早急な対応が必要です。
- 体重減少
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特に原因が明確でない場合の体重減少は、消化器系の疾患(胃がん、大腸がん、膵臓疾患、クローン病、セリアック病など)のサインである可能性があります。消化不良や吸収障害によって栄養がうまく吸収されないため、体重が減少することがあります。
- 食欲不振
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食欲が減退することは、消化器系の疾患だけでなく、感染症、肝疾患、腫瘍など、さまざまな疾患の兆候である可能性があります。特に胃がんや膵臓がんでは食欲不振が初期症状として現れることがあります。
- 腹部膨満感
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腹部膨満感は、消化不良やガスのたまりによって引き起こされることが多いです。また、過敏性腸症候群(IBS)や便秘、大腸の疾患(例えば腸閉塞)でもこの症状が現れます。
- げっぷやお腹の張り
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食後にげっぷが多くなる、またはお腹が張る感覚がある場合、消化不良や胃腸のガスの溜まりが考えられます。また、胃酸逆流症(GERD)や過敏性腸症候群(IBS)の症状としても見られることがあります。
- 嘔吐
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嘔吐は、胃の内容物が逆流して口から排出される現象です。消化不良や食べ過ぎ、または胃腸の感染症が原因で起こることが一般的です。強い吐き気や持続的な嘔吐が続く場合、胃炎や腸閉塞、胃潰瘍、胃がんなどの重い疾患が関係していることもあります。
- 逆流性食道炎による喉の違和感
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胃酸が食道に逆流することにより、喉に違和感を感じることがあります。これにより、胸が焼けるような感覚や、酸っぱい液体が喉に上がってくることもあります。長期的には食道に炎症や潰瘍を引き起こすこともあります。
- 胃痛
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胃痛は胃腸障害の一環として現れることが多く、胃炎や胃潰瘍、逆流性食道炎などの原因が考えられます。痛みの種類や場所、食後の症状によって疾患が異なる場合があります。
代表的な消化器疾患や健診・検診異常
食道の病気
逆流性食道炎は、胃酸や消化酵素が食道に逆流し、食道の粘膜を傷つける病気です。この病気は、食道と胃をつなぐ下部食道括約筋(LES)が正常に機能せず、胃の内容物が逆流することで発症します。原因としては、高脂肪食、アルコールの摂取、肥満、妊娠、ストレスなどが挙げられます。主な症状は胸焼けや酸っぱい液が口に上がってくる呑酸で、慢性的な咳や声のかすれを伴うこともあります。治療では、食事療法や生活習慣の改善が重要で、薬物療法としてプロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2受容体拮抗薬が使用されます。重症例では外科的に括約筋を補強する手術が行われることもあります。
食道がんは、食道粘膜の細胞ががん化する病気で、扁平上皮がんと腺がんの2種類に分類されます。主な原因は喫煙や過度の飲酒で、逆流性食道炎が慢性化したバレット食道もリスクを高めます。また、熱い飲み物や辛い食べ物を頻繁に摂取することも発症リスクに関連しています。初期症状は乏しいものの、進行すると飲み込みにくさ(嚥下困難)や胸の痛み、体重減少が現れます。治療は、がんの進行度に応じて手術、放射線治療、化学療法を組み合わせて行われます。早期発見の場合は内視鏡治療でがん細胞を切除することも可能です。
食道アカラシアは、食道下部の筋肉が正常に弛緩せず、食べ物が胃に到達しにくくなる病気です。自律神経の異常が原因とされますが、明確な要因は特定されていません。この疾患では、食べ物が喉に詰まるような感覚や胸の痛み、吐き気、嘔吐が特徴的な症状です。治療には、食道の通過を改善するための内視鏡的治療(バルーン拡張術や内視鏡的食道筋層切開術)が行われるほか、薬物療法としてカルシウム拮抗薬や硝酸薬が使用されます。
胃の病気
胃炎は、胃粘膜が炎症を起こす状態で、急性と慢性の2つの形態があります。急性胃炎はアルコールや薬剤(特にNSAIDs)によるものが多く、突然発症して激しい症状を呈します。
一方、慢性胃炎はピロリ菌感染が主な原因で、長期間にわたって胃粘膜がダメージを受け続けることで進行します。主な症状には上腹部の痛み、不快感、吐き気、食欲不振があり、場合によっては黒い便(タール便)を伴うこともあります。治療では、ピロリ菌感染が確認された場合に除菌療法を行い、胃粘膜保護薬や制酸薬を併用します。また、原因となる薬剤や生活習慣の見直しが必要です。
胃潰瘍は、胃粘膜が深く傷ついて潰瘍を形成する病気です。ピロリ菌感染や胃酸の過剰分泌、NSAIDsの長期使用が主な原因で、ストレスも発症の一因となります。症状としては、食後の腹部痛や胸焼け、吐き気が一般的で、進行すると胃から出血し、タール便や吐血を伴うことがあります。治療は、ピロリ菌が原因の場合には除菌療法を行い、胃酸分泌を抑えるためのPPIやH2受容体拮抗薬を使用します。場合によっては外科的治療が必要となることもあります。
胃がんは、日本で比較的多く見られる悪性腫瘍の一つです。ピロリ菌感染がリスクを高める主要な因子であり、塩分の高い食品や喫煙も関与しています。早期の胃がんは症状がほとんどありませんが、進行すると上腹部の痛み、食欲低下、体重減少、吐血などの症状が現れます。治療法としては、内視鏡的切除、外科手術、化学療法があり、がんの進行度によって選択されます。予防には、ピロリ菌感染の有無を早期に検査し、感染している場合は除菌することが有効です。
大腸の病気
過敏性腸症候群(IBS)は、腸の機能に問題が生じ、便秘や下痢が慢性的に繰り返される病気です。ストレスや生活習慣の乱れが原因とされ、消化管の異常な動きや感受性の亢進が関与しています。
主な症状は腹痛、腹部膨満感、下痢または便秘です。治療には、食事内容の改善(食物繊維の摂取や刺激物の制限)、ストレス管理、場合によっては薬物治療(整腸薬や抗うつ薬)が用いられます。
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が生じる自己免疫疾患です。原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因や免疫系の異常が関連していると考えられています。症状には血便、下痢、腹痛、発熱があり、重症例では腸穿孔やがんのリスクも伴います。治療には、炎症を抑えるための薬物療法(5-アミノサリチル酸製剤やステロイド、免疫調整薬、生物学的製剤など)が行われ、重症例では手術が検討されます。
クローン病は、消化管の粘膜に炎症が生じ、びらん(粘膜のただれ)や潰瘍(粘膜が欠損する状態)を引き起こす慢性の疾患です。クローン病は特に10~20代の若年層に多く発症し、その原因は現在も完全には解明されていません。日本では難病に指定されており、2014年時点で推定患者数は約7万人にのぼり、患者数は年々増加しています。欧米では以前から高い発症率を示していましたが、日本でも食生活や生活習慣の欧米化が一因と考えられ、患者数は増加傾向にあります。
クローン病は口腔から肛門までの消化管のどの部位にも病変が現れる可能性がありますが、特に小腸と大腸に多く見られ、特徴的なのは非連続性の病変です。つまり、病変が消化管のいくつかの部位に断続的に現れることが特徴です。主な症状には、腹痛、下痢、血便、発熱、体重減少などがあり、肛門付近で痛みや腫れが生じることもあります。
大腸がんは、結腸や直腸に発生する悪性腫瘍です。肉類や脂肪分の多い食事、アルコール、喫煙、肥満がリスクを高めます。また、家族歴や潰瘍性大腸炎などの基礎疾患も発症に関連しています。初期にはほとんど症状がありませんが、進行すると便秘や下痢、血便、体重減少などが見られます。治療は、がんの進行度に応じて手術、化学療法、放射線療法が選択されます。早期発見には定期的な大腸内視鏡検査が重要です。
これらの疾患は、どれも早期発見と適切な治療が重要です。日常的な症状を軽視せず、必要に応じて医療機関を受診することが勧められます。
健診・検診異常
- 胃がん検診で異常を指摘された
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胃がん検診で異常を指摘された場合、まずは冷静にその結果を受け止め、医師の指示に従って次のステップを進めることが重要です。異常所見が示されても必ずしもがんが確定したわけではなく、追加の検査や診察を受けることで正確な診断を得ることができます。
胃カメラ(内視鏡検査)
検診結果で異常があった場合、最も確実な検査方法として胃カメラ(内視鏡検査)が推奨されます。これにより、胃の内壁を直接観察し、異常な部分があれば生検(組織検査)を行い、がんの有無を確認します。
- 便潜血が陽性だった
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便潜血が陽性という結果は、大腸がんやポリープ、あるいは消化管出血などを示唆している場合があります。ただし、便潜血検査の陽性反応が必ずしもがんを意味するわけではありません。多くの場合、良性のポリープや痔などが原因となっていることもありますが、確定診断を得るためにはさらなる検査が必要です。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
便潜血が陽性の場合、最も信頼性の高い検査は大腸内視鏡です。この検査により、大腸の内部を直接観察し、出血の原因を特定できます。出血源がポリープであれば、内視鏡的に切除することも可能です。
- ヘリコバクターピロリ菌を指摘された
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ヘリコバクターピロリ菌(H. pylori)は、胃の粘膜に感染する細菌で、胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんのリスクを高めることが知られています。検診や内視鏡検査でH. pylori感染が指摘された場合、そのまま放置するのではなく、適切な治療を受けることが重要です。
除菌治療
H. pylori感染が確認された場合、抗菌薬と胃薬を用いた除菌治療が行われます。治療は通常、1週間の薬物療法で行われます。
治療後の確認
H. pyloriの除菌後も胃がんリスクはありますので、フォローアップの検査を受けることが推奨されます。また、H. pyloriによって引き起こされる胃の病変(胃潰瘍や胃炎)についても、適切な治療が必要です。
- 胃がんリスクが高いと言われた(ABC検診等)
-
ABC検診(胃がんリスク層別化検診)は、胃がんのリスクを判定するための検査です。この検診で「リスクが高い」とされる場合、早期に追加の検査を行うことが推奨されます。ABC検診では、ピロリ菌感染、血清ペプシノゲン(PG)値、胃がん家族歴などの項目に基づいて、胃がんのリスクが高いかどうかが評価されます。
高リスクの方への対応
リスクが高いと評価された場合、内視鏡検査(胃カメラ)を実施し、胃の状態を詳細に調べます。これにより、胃がんが進行していないか、早期の段階で発見することが可能です。
ピロリ菌感染者
ピロリ菌が確認された場合は、除菌治療を行うことで胃がんのリスクを低減できます。胃がんリスクがなくなるわけではないため、除菌後も定期的なフォローアップが重要です。
定期的な検診の実施
胃がんリスクが高い場合、定期的な内視鏡検査を受けることが推奨されます。これにより、早期に異常を発見し、進行を防ぐことができます。
- その他健診項目で異常の指摘や、経過観察と言われた
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健診で異常が指摘された場合、それががんに関連するものであるとは限りませんが、健診での早期発見は健康を守るために非常に重要です。異常が見つかった場合、医師と相談し、適切な検査や治療を進めることが大切です。
異常所見の経過観察
例えば、胃カメラや超音波検査で「経過観察が必要」と指摘された場合、その後の経過を定期的にチェックすることが求められます。悪化する前に早期に対処することで、重大な疾患を防ぐことができます。
定期的なフォローアップ
経過観察と言われた場合でも、症状が悪化する前に再検査を受けることが重要です。異常が見逃されることがないよう、定期的に健診や検査を受けることをおすすめします。
ライフスタイルの見直し
生活習慣(食事、運動、飲酒、喫煙など)を見直し、病気を予防するための取り組みが推奨されます。また、ストレス管理や睡眠の質を向上させることも、健康維持に繋がります。
梶の木内科の
消化器専門外来
8の特徴
- 幅広い診療範囲と専門的な対応
- 当院の消化器専門外来では、胃腸に関する幅広い疾患を診察し、高性能の医療技術を用いて診断および治療を行っています。消化器系に関する病気や症状、例えば胃痛、胸やけ、腹痛、便通異常(下痢や便秘)、食欲不振、体重減少、腹部膨満感などの症状に対し、包括的に対応します。胃がん、大腸がん、胆嚢疾患、肝臓疾患、食道疾患などの専門的な疾患に対しても、高度な医療機器と確かな診断力で最適な治療を提供します。
- 高性能な内視鏡検査と診断技術
- 当院では、胃カメラ(内視鏡)や大腸カメラ(大腸内視鏡)を用いた高精度の診断を行っています。内視鏡検査は、消化器疾患の早期発見や正確な診断に不可欠なツールです。特に、胃がんや大腸がんの早期発見に役立つだけでなく、ポリープの切除や生検(組織検査)も可能です。また、内視鏡検査を受ける患者さまに対しては、鎮静剤を使用して負担を軽減する方法を選択することもできます。
- 患者さま一人ひとりに合った治療法の提案
- 消化器疾患の治療においては、患者さま一人ひとりの状態やライフスタイルに合わせた治療法を提案しています。薬物療法、内視鏡的治療、場合によっては手術が必要となることもありますが、患者さまと十分に相談したうえで最適な治療方法を選択します。また、食事指導や生活習慣改善を通じて、疾患の予防や再発防止に努めています。
- ピロリ菌の除菌治療
- ピロリ菌は胃がんや胃潰瘍、胃炎の原因となる細菌ですが、当院ではヘリコバクターピロリ感染の検査と除菌治療を行っています。ピロリ菌の除菌により、胃がんのリスクを大幅に減少させることができます。治療後には、除菌が完了しているかどうかを確認するための再検査も実施し、安心して治療を受けていただける体制を整えています。
- 定期的な健康診断とがんリスクの評価
- 胃がんや大腸がんなどの消化器がんは、早期に発見することで治療の成功率が高まります。当院では、定期的な健診を通じてがんリスクを評価し、必要に応じて早期の内視鏡検査や血液検査を行っています。特に、胃がんや大腸がんのリスクが高い方に対しては、個別に最適な検査スケジュールをご提案します。
- 安心して受診できる環境
- 当院では、患者さまが安心して治療を受けられるよう、快適でリラックスできる診療環境を整えています。内視鏡検査時には、痛みや不安を軽減するために、鎮静剤を使用した検査も行い、患者さまに配慮した対応をしています。また、診療後には医師からわかりやすく説明し、治療方針について納得いただけるようにサポートしています。
- 食事指導や生活習慣の改善提案
- 消化器疾患の予防や治療には、食事や生活習慣の見直しが不可欠です。当院では、専門の栄養士が食事指導を行い、胃腸に優しい食生活や、消化を助ける食材、または胃腸の調子を整えるための生活習慣の改善点をアドバイスします。患者さまが日常生活で実践できる形でサポートを行っています。
- ストレス管理と心身の健康サポート
- 胃腸の不調はストレスや精神的な影響を受けることがあります。当院では、ストレスや心身の健康についてもアドバイスを行い、看護師・栄養士も含めた多職種連携で、患者さまの全体的な健康維持をサポートします。
消化器専門外来Q&A
- 消化器外来を受診する際、どのような検査が必要ですか?
- 初診では、症状に基づいた問診と簡単な診察を行い、その後必要に応じて内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)、超音波検査などを提案することがあります。症状に応じて、検査内容が決まりますので、安心してご相談ください。
- 胃の不調や吐き気が続いている場合、何科を受診すべきですか?
- 胃腸に関する症状が続く場合は、消化器専門外来が最適です。胃腸の専門医が症状を詳しく診断し、適切な治療法を提案します。
- 消化器外来ではどのような治療を行いますか?
- 治療内容は、診断された疾患に応じて異なります。薬物療法、内視鏡による治療、生活習慣の改善指導などを行い、症状の軽減を図ります。場合によっては、手術が必要なこともありますが、患者さまとしっかり相談の上で最適な治療を進めます。
- 予防的に消化器外来を受診することはありますか?
- はい、消化器系の健康を維持するための定期的な検診や、早期に発見するための検査をお勧めします。特に、胃がんや大腸がんのリスクがある場合は、定期的な検診が重要です。
- 食生活の改善についても相談できますか?
- はい、食生活の改善に関するアドバイスも行っています。消化器系疾患の予防や改善には、バランスの取れた食事や生活習慣の見直しが非常に重要です。
- 胃痛や胸やけが続いているとき、どのような病気が考えられますか?
- 胃痛や胸やけが続く場合、胃食道逆流症(GERD)や胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎などが考えられます。また、過剰なストレスや食生活の乱れも原因になることがあります。診察と検査を通じて、正確な診断を行い、治療方法をご提案します。
- 胃カメラ(内視鏡検査)が必要な場合、どのような準備をすればよいですか?
- 胃カメラ(内視鏡検査)を受ける際は、前日からの絶食が必要です。通常は食事を摂らずに検査を受けることになります。また、検査前にお薬を服用している場合は、事前に医師にお知らせください。検査の際には、鎮静剤を使用することもありますので、リラックスして受けていただけます。
- 便秘が続いている場合、どのような治療を行いますか?
- 便秘の原因には食生活の問題、運動不足、ストレス、薬剤の副作用などがあります。消化器専門外来では、便秘の原因を特定するための検査(腹部超音波や内視鏡など)を行い、その結果に基づいて食事や生活習慣の改善、薬物療法を提案します。腸内フローラ(腸内細菌)の改善が重要な場合もあります。
- 大腸内視鏡(大腸カメラ)はどのように行われますか?
- 大腸内視鏡は、肛門から内視鏡を挿入して大腸の状態を直接観察する検査です。検査前には下剤を服用して、大腸をきれいにする必要があります。通常、鎮静剤を使用し、痛みを軽減することができます。検査後には少しの休憩を取っていただき、その後帰宅することができます。
- 胃腸の不調が繰り返し起こるのですが、原因は何でしょうか?
- 胃腸の不調が繰り返し起こる場合、過敏性腸症候群(IBS)、慢性胃炎、胃食道逆流症(GERD)、ピロリ菌感染、またはストレスが原因であることが考えられます。消化器専門外来で詳しい検査を行い、症状の根本的な原因を特定します。その後、症状に合った治療を行います。
- 胃カメラで「ピロリ菌」が発見された場合、どうしたらよいですか?
- ピロリ菌が発見された場合、抗生物質を使用して除菌治療を行います。ピロリ菌は胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんのリスクを高めることがあるため、除菌治療を受けることが重要です。治療後には、再検査を行って菌が完全に除去されたことを確認します。
- 食後しばしば胃がもたれるのですが、これは何が原因でしょうか?
- 食後の胃もたれは、胃の消化機能が低下している場合や、胃酸過多、胃の運動異常、胃食道逆流症(GERD)などが原因となることがあります。消化不良や過食も原因になることがあります。診察後、内視鏡検査や腹部超音波検査を行い、原因を特定し、改善方法を提案いたします。
- 便に血が混じっていた場合、どのような対応が必要ですか?
- 便に血が混じる場合、大腸の疾患(例えば、痔、ポリープ、大腸がん、潰瘍性大腸炎など)が考えられます。血便が続く場合や、黒い便が出る場合は、速やかに消化器専門外来を受診することが重要です。検査(内視鏡、便検査など)を行い、原因を特定して適切な治療を行います。
- 腹部に膨満感や張りがあり、ガスがよく出るのですが、どうすればよいですか?
- 腹部の膨満感やガスの多さは、過敏性腸症候群(IBS)や腸内フローラ(腸内細菌)の不均衡、消化不良が原因となることがあります。食事や生活習慣を見直すことが重要です。食物繊維の摂取、ストレス管理、腸内フローラの改善が効果的な場合もあります。必要に応じて、腸内ガスを減らす薬物治療が行われることもあります。
- 便秘と下痢を繰り返すことがありますが、これは何が原因でしょうか?
- 便秘と下痢を繰り返す症状は、過敏性腸症候群(IBS)に見られる典型的な症状です。ストレスや食事、生活習慣が大きな影響を与えます。便秘と下痢が交互に起こる場合、消化器専門外来での診察と検査が必要です。症状に応じた治療(食事療法、薬物療法、ストレス管理など)が行われます。
- 胃がんや大腸がんの予防検診はどのように受けることができますか?
- 胃がんや大腸がんの予防検診は、定期的な内視鏡検査(胃カメラや大腸カメラ)を受けることで早期発見が可能です。特に胃がんや大腸がんのリスクが高い方(家族歴や喫煙歴があるなど)は、定期的に検診を受けることをお勧めします。消化器専門外来では、リスクに応じた検診のご案内を行っています。
- 食事療法を指導してもらえますか?
- はい、消化器専門外来では食事療法に関するアドバイスも行っています。胃腸の疾患や消化不良、便通異常に応じた食事指導を行い、症状の改善をサポートします。具体的には、消化に優しい食事や胃腸に良い食べ物の提案、食事の頻度や量の調整などを行います。
- 胆石が見つかった場合、治療方法はどうなりますか?
- 胆石が見つかった場合、症状(胆石による痛みや胆嚢炎など)に応じて治療が決まります。症状がない場合は経過観察が可能ですが、症状が進行したり、胆石が大きくなったりすると、手術(胆嚢摘出術)が必要になることがあります。治療方針については、検査結果をもとにご相談させていただきます。
- お酒を飲むことが原因で胃や肝臓に問題が生じることはありますか?
- はい、過度の飲酒は胃炎や胃潰瘍、肝臓の障害(脂肪肝、肝炎、肝硬変など)を引き起こす可能性があります。アルコールが消化器系に与える影響は大きいため、適量の飲酒を心がけることが重要です。消化器専門外来では、飲酒に関するアドバイスや生活習慣の改善方法をお伝えしています。
- 腹痛が続く場合、すぐに消化器外来を受診した方がよいですか?
- 腹痛が続く場合、特に急激に悪化する場合や、他の症状(血便、体重減少、発熱、嘔吐など)を伴う場合は、早めに消化器外来を受診することをお勧めします。腹痛は消化器系のさまざまな疾患の兆候であることがあり、早期に診察と必要な検査を受けることが重要です。
この記事の監修者
内視鏡専門医 片野 敬仁Katano Takahito
- 所有資格
-
- 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医・指導医
- 日本消化器病学会 専門医・指導医
- 日本消化管学会 胃腸科専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本人の死因の第一位は「がん」ですが、治る可能性を高めるためには早期の発見が大切です。胃や食道・大腸など消化管のがんの早期診断のためには、内視鏡検査を定期的に受けていただくことが最も有用です。
一方で症状があったとしても、「そろそろ検査を受けなくては・・・」と思っていても、「内視鏡検査は苦しそう」というイメージが先行して受診することをためらう方も多くいらっしゃいます。当院では、そんな皆さまの不安を取り除き、様々な思いに寄り添い、「来てよかった」「これならまた内視鏡検査を受けよう」と思っていただけるような内視鏡検査を心がけています。自分自身の健康を守るためだけでなく、愛する方との幸せな時間を長く過ごしていただくためにも、ぜひ梶の木内科医院での内視鏡検査を体験してください。